はじめてのエネマグラ エネマグラドルフィン
失敗は成功の母というから、まずは母から語ろう。
エネマグラ初体験記にして、失敗記だ。
エネマグラのレビューには、二種類ある。
「死ぬほど気持ち良い」
「全然感じなかった」
ものっそいざっくり大別したが、けっこう世間でも大割れに割れている。ような気がする。
僕が始めて手に入れたエネマグラが、エネマグラドルフィンだった。EYEと言うのかな？ 昔だったので商品名まで覚えていない。でもHIHの銘が入っているから、多分そういう感じのだ。
当時、背徳感を覚えながらアナニーにはまっていた僕は、謳い文句に踊らされて買い、試した。
結果は推して知るべしだ。がっくりだったよ。
ドライも来ていない僕に、エネマグラについて何が言えるだろう。そう考えた。
だが、言えることはいくらでもありそうだ。
僕はニッチって言葉が大好きだ。
ニッチとは元々、隙間とか壁の窪みのことだ。
そんなものが好きなせいでうっかり自分の身体に唯一ある窪みに指やら何やらいかがわしいものを突っ込む羽目になった。
閑話休題。
ニッチはどこにでも存在する。
偉大なるドライの変態先輩がたの説明の中には、省略、見落とし、ニッチが必ずある。
説明不要と切って捨てられたそれらの隙間（ニッチ）に、うっかり落ち込む者は、やはり少数だが、存在する。
具体的には、ここに一人いる。
僕は僕のペースで、隙間を埋めるように、エネマグラやドライオーガズムに対する所感を書いて行こう。
参考になれば幸いだし、それであなたがドライになればさらに幸いだ。
もちろん一番の幸いは、僕がドライになることだ。
うっかりするとニッチの話で記事を使い切りそうだ。それは本題でない。
例えば、エネマグラの初体験談とか失敗談と言うのはどうか。あまりない気がする。これはニッチー（ニッチとキャッチーの造語）じゃないだろうか。
初体験を書いてみよう。
エネマグラを手に入れた僕は、わくわくしながら初体験に臨んだ。
最初に説明を読んだ。ウェブの資料もよく読んだ。
それはもう、気持ち良くなりたい一心でディスプレイに穴が開くほど精読した。
分からないところは自己解釈もあったけれど、それでも言われたとおりやって、三十分ほど裸でじっとしていた。
・・・風邪を引いた。
言われたとおりやったのに詐欺じゃないのか？ そう思ってウェブを見返した。
「すぐには気持ち良くならない人がほとんど」
言われたとおりだった。
言われたとおりやったら言われたとおりになったんだから、これはもう詐欺ではなかった。
風邪ぐらいは自己責任だ。
一応状況を述べておこうか。失敗した実験結果もデータの端くれだ。
ローションは普通のペペを使った。確か、買ったときについてきたやつじゃあなかったかいな。
仰向けに寝て、膝を折って、アヌスに挿入。
入る時は気持ち良かったが、別に快感というほどではない。つるん、ひゃ！ ぐらいのあの「ワルいことしてる」感。あとは、うんちしてるときのお尻のからい感じ。
動かして刺激するものではないから、待っていた。でも、異物感以外何も感じない。
しばらく待ってたらぜん動運動か括約筋か知らないが、いつの間にかエネが横向いてた。
その時は、自分に「お前何やってんの」って白い目を向けたくなったよ。
その後も何度かやってみたものの、快感は「らしきもの」すら来なかったんだ。
2chや解説サイトに「前立腺はお尻に中指を入れて5cmぐらい、お腹側にあります」って書いてあったから探ってみた。「ぴりぴりするちょっと違う感じのところがそうです」とある。・・・ぴりぴりしないしちょっとも違わないぞ？
そうなのだ。
・・・僕には、前立腺（＞＞前立腺）がなかった。
んなわけはないんだけどとにかく僕は万策尽きた。
尽きて、イソップ童話のキツネがごとく、机の鍵の掛かる場所にエネマグラをしまいながらこう言った。
「僕の身体は気持ち良くなれる身体じゃなかったのさ」
これが僕のハハ体験だ。
後に成功を産んでくれないと未婚の母どころか未産の母になってしまう。前代未産だ。
だが、実はこの経験が僕の快感の下地になっている。それもいずれ書こう。
人生に無駄などないのだ！ さあ！ あなたも今すぐに机の中に眠っているエネマグラをピックアップ！
・・・まあ、巷にはエネもドライも人生の大いなる無駄だという風説も流布しているが。
エネマグラ初体験記にして、失敗記だ。
エネマグラのレビューには、二種類ある。
「死ぬほど気持ち良い」
「全然感じなかった」
ものっそいざっくり大別したが、けっこう世間でも大割れに割れている。ような気がする。
僕が始めて手に入れたエネマグラが、エネマグラドルフィンだった。EYEと言うのかな？ 昔だったので商品名まで覚えていない。でもHIHの銘が入っているから、多分そういう感じのだ。
当時、背徳感を覚えながらアナニーにはまっていた僕は、謳い文句に踊らされて買い、試した。
結果は推して知るべしだ。がっくりだったよ。
ドライも来ていない僕に、エネマグラについて何が言えるだろう。そう考えた。
だが、言えることはいくらでもありそうだ。
僕はニッチって言葉が大好きだ。
ニッチとは元々、隙間とか壁の窪みのことだ。
そんなものが好きなせいでうっかり自分の身体に唯一ある窪みに指やら何やらいかがわしいものを突っ込む羽目になった。
閑話休題。
ニッチはどこにでも存在する。
偉大なるドライの
説明不要と切って捨てられたそれらの隙間（ニッチ）に、うっかり落ち込む者は、やはり少数だが、存在する。
具体的には、ここに一人いる。
僕は僕のペースで、隙間を埋めるように、エネマグラやドライオーガズムに対する所感を書いて行こう。
参考になれば幸いだし、それであなたがドライになればさらに幸いだ。
もちろん一番の幸いは、僕がドライになることだ。
うっかりするとニッチの話で記事を使い切りそうだ。それは本題でない。
例えば、エネマグラの初体験談とか失敗談と言うのはどうか。あまりない気がする。これはニッチー（ニッチとキャッチーの造語）じゃないだろうか。
初体験を書いてみよう。
エネマグラを手に入れた僕は、わくわくしながら初体験に臨んだ。
最初に説明を読んだ。ウェブの資料もよく読んだ。
それはもう、気持ち良くなりたい一心でディスプレイに穴が開くほど精読した。
分からないところは自己解釈もあったけれど、それでも言われたとおりやって、三十分ほど裸でじっとしていた。
・・・風邪を引いた。
言われたとおりやったのに詐欺じゃないのか？ そう思ってウェブを見返した。
「すぐには気持ち良くならない人がほとんど」
言われたとおりだった。
言われたとおりやったら言われたとおりになったんだから、これはもう詐欺ではなかった。
風邪ぐらいは自己責任だ。
一応状況を述べておこうか。失敗した実験結果もデータの端くれだ。
ローションは普通のペペを使った。確か、買ったときについてきたやつじゃあなかったかいな。
仰向けに寝て、膝を折って、アヌスに挿入。
入る時は気持ち良かったが、別に快感というほどではない。つるん、ひゃ！ ぐらいのあの「ワルいことしてる」感。あとは、うんちしてるときのお尻のからい感じ。
動かして刺激するものではないから、待っていた。でも、異物感以外何も感じない。
しばらく待ってたらぜん動運動か括約筋か知らないが、いつの間にかエネが横向いてた。
その時は、自分に「お前何やってんの」って白い目を向けたくなったよ。
その後も何度かやってみたものの、快感は「らしきもの」すら来なかったんだ。
2chや解説サイトに「前立腺はお尻に中指を入れて5cmぐらい、お腹側にあります」って書いてあったから探ってみた。「ぴりぴりするちょっと違う感じのところがそうです」とある。・・・ぴりぴりしないしちょっとも違わないぞ？
そうなのだ。
・・・僕には、前立腺（＞＞前立腺）がなかった。
んなわけはないんだけどとにかく僕は万策尽きた。
尽きて、イソップ童話のキツネがごとく、机の鍵の掛かる場所にエネマグラをしまいながらこう言った。
「僕の身体は気持ち良くなれる身体じゃなかったのさ」
これが僕のハハ体験だ。
後に成功を産んでくれないと未婚の母どころか未産の母になってしまう。前代未産だ。
だが、実はこの経験が僕の快感の下地になっている。それもいずれ書こう。
人生に無駄などないのだ！ さあ！ あなたも今すぐに机の中に眠っているエネマグラをピックアップ！
・・・まあ、巷にはエネもドライも人生の大いなる無駄だという風説も流布しているが。
