こころのなかに小さな少女が住んでいる

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白色ワセリンとは何か。
まぁそんなのはググってくだされば分かることなんだけど、簡単に言っちゃえば軟膏の素みたいなもの。これにいろいろ有効成分を足したやつが巷で何とかクリーム、とか名前付けられて売ってたりする。感触は、ハンドクリームが近いかな？　人体に吸収されないし蒸発もほとんどしない。グリセリンと違ってお腹をゆるくする効果もない。そんな素材。
ローションほどすべりが良くはならないんだけど、手に取ってみるとすぐに分かる通り、こすってもこすっても落ちたりしないし引っかからない。ローションが、つるん、って感じだとすれば、ワセリンは、ぬるるん、って感じ。・・・わかりづれぇ。
難点は、水で洗っても落ちないこと。もちろん石鹸を使えば落ちるんだけど、お尻を石鹸でごしごしするわけにもいかない。次の日も多少違和感が残る。下着に付いたりするほどではないし、そのぬるぬる感も気持ち良かったりするんだけど。・・・人によるかな。あとは、水性のローションと混ぜて使えないこと。ローション弾いちゃうんだ。

僕は今までローションはIDグライドとペペローションを半々で混ぜて使ってた。これも悪くないし、今でも水性ローションとしては一番良いんじゃないかって思ってる。
ただ、水性のものではどうしてもアネロスの動きが悪くなってくる。お尻のローションが失われる原因は蒸発だけではない。肛門付近の蠕動運動とか、粘膜表面の流動とか、いろいろあるんだろう。例えばペリスタルを入れて眠り、朝起きたら肛門の内側にペタッと張り付いて、抜く時涙出るほど痛い。なんて経験がけっこうある。張り付いてるんじゃ、動くも何もあったもんじゃないよね。あれはみじめでいたたまれない。

その点、ワセリンは長時間没頭するのに最適だった。同じようにペリスタルを入れて寝て、起きてもまだぬるぬる動く。・・・というより、眠ってる間にぬるぬる刺激されて快感で目が覚めた。イきながら起きる、という素敵な体験をした。次の日すら違和感の残るワセリンだから、一晩なんて簡単に越えられる。
水を弾くので、お尻の分泌液や汗なんかに流されたりもしない。お風呂の中でもぬるぬるを維持する。アネロスは座れないので難しいけど、アナルプラグみたいなものだったらお尻を痛くすることなく一日中入れていられるんじゃなかろうか。・・・それもいずれやってみようと思う。

使い方・・・といっても、僕はいまはこうやってるよ、程度のものだから話半分に聞いてほしいけれど。
お風呂で、指にひと掬い取る。洗顔フォームほどもいらない。はみがき？　おでんの辛子？　それより少ないぐらいの体感。それくらいでも伸びるんだわ、相当。
それを、まずはお尻の穴に雑に塗る。全部塗る。それから、アナルマッサージのつもりで指を第一関節まで入れる。お尻にあるワセリンをお尻の中へと伸ばす感じ。あとは二度三度第二関節くらいまで奥に指を入れて、奥まで塗る。ワセリンが足りなそうだったら追加する。それから入れるアネロスの方にも塗る。これはもう指についた余ったもので十分。滑りさえすれば良い。ローションと違って表面にしっかりつくので、薄くでも大丈夫。
お風呂でやる理由は、なるべく温かい方がワセリンの伸びが良いのと、塗り終わった後に手をしっかり石鹸で洗わないと落ちないのと、だ。

さて、片付けの面倒はともかく、ローションより滑らないワセリンで、本当に大丈夫？　という疑問は当然残る。
・・・残るよね。
僕がワセリンに手を出さなかった理由はそこだったし、多くのアネロスユーザーがなんとなく、
　ローション→滑る、すぐ乾く
　ワセリン→滑らない、乾かない
の二択で、滑らないんじゃ仕方ないよなとローションを手に取ってるんじゃないかと思う。
結論から言えば、確かに滑りは多少悪かった。ただ、抵抗なくするする滑ることがそれほど重要かというと、どうもそうでもない。滑りはある程度あれば良いし、ワセリンはそのレベルはクリアしていると言える。
・・・これでは僕がワセリンの回し者みたいになってるな。でも、正直その通りだと思う。今後、片付けてる余裕がない時くらいしか水性ローションの出番はないかと思うぐらい、僕はワセリン派になってしまった。

僕がワセリン派になった何よりの理由は、快感への集中に関係してくる。
絶頂するためには、快感への集中が必要だ。・・・まぁ、誤解を恐れず言うならばこれは真実だ。
そして、アネロスがちゃんと良いところに当たってるか、動きが悪くなってないか、そういうことを一瞬でも心配するのは、案外この快感への集中に悪い影響を与える。ローションは、たくさん入れれば垂れてくるし、少しだとすぐ乾く。なかなかに繊細である。その点、ワセリンは優秀だ。最初の滑りこそローションほどではないが、その滑りは次の朝まで維持される。姿勢を変えるたびにちゃんと潤っているかどうか確認しないで済むわけだ。

ワセリンに変えて、ほぼ一晩中、弱火でイかされ続けるという、ちょっと体力的にもう二度は経験しなくても良いかなと思う体験をした。
チンポにイかされた経験でチンポ奴隷になっちゃった、みたいなエロゲー的言い回しを借りるなら、僕はワセリンがなければ生きていけないワセリン奴隷になった。・・・のは言い過ぎか？　ワセリンだけあってもアネロスがないとだしなぁ。
ともあれ、ワセリンは一度試す価値があると思う。本当に、問題は片付けが面倒なだけだ。・・・けっこう大きな問題だけどもね。